BLOG京都美酒知新2021.11.27

カクテルが飲みたくなる話「サイドカー」

ウイスキーなどお酒には、歴史や醸造の苦労話などさまざまな物語があります。「京都美酒知新」では、カクテルとウイスキーにまつわるお話をご紹介していきます。 美しいカクテルをつくり、解説してくださるのは、全国にファンのいる名バーテンダー 「K6」の西田稔さんです。このお話を読むと、カクテルが飲みたくなるに違いありません。

P9280046.jpg

■西田稔(にしだみのる) 

京都木屋町二条「Bar K6」、「cave de K」、「keller」のマスターバーテンダー。
2020年開業の「ザ・ホテル青龍 京都清水」内の「Bar K36」を監修。自らもカウンターに立つ。
京都生まれ、同志社大学卒業後、東京のバーで経験を積み、1994年に「Bar K6」を開業した。シャンパーニュの将校、グラッパの騎士、クリュッグアンバサダー、ウイスキーコンテスト審査員

サイドカー
カクテル言葉「いつもふたりで」

_DSC9460.jpg

「サイドカー」の名前の由来には諸説ありますが、現在ではふたつの説が有力候補として挙げられています。
そのひとつは、第一次大戦中のフランス軍・将校に由来しているというもの。大戦中に劣勢に陥ったフランス軍。兵士たちに戦場からの退去を命じますが、ある将校がその時に乗っていたのがサイドカーで、彼は恐怖を紛らわせるためにレモンをかじりながらブランデーとキュラソーを飲んでいたそうです。
もうひとつは、パリのバー経営者によって名付けられたという説。このバーにはサイドカーに乗ってやってくる常連客がいたそうです。この客のためにバーの経営者がつくったカクテルを「サイドカー」と名付けたとか。

レモンジュースやオレンジジュースも入って柑橘系の爽やかな香り、口当たりもよく女性に人気のカクテルです。
カクテル言葉は「いつもふたりで」。大切な人への告白にぴったりのカクテルかもしれませんね。

カクテルレシピ

ポールジロー 40ml
コアントロー 12ml
レモンジュース 15ml
オレンジジュース 10ml

11月のウイスキー

_DSC9405.jpg

デュワーズ ホワイトラベル
1981年のニューヨーク。デュワーズブランドの創設者のひとりトミー・デュワーは友人とウイスキーを愉しもうとサロンへ行ったそうです。そところがそこで出されたグラスが小さかったため、トミーはウエイターに「もっと背の高い(hight)グラスにしてくれないか。そうすればもっと楽しめる(have a ball)」と言いました。
その瞬間にhightとhave a ballがかけ合わさって、ハイボールという呼び名が誕生したと言われています。ハイボールの起源は、ここにあったのですね。
「ホワイトラベル」は、1899年に初代マスターブレンダーのA.J.キャメロンが手掛けた長年愛されるブレンデットスコッチウイスキー。スムースな味わいと華やかな香りはハイボールに最適です。

デュワーズ/バカルディ社
デュワーズは、1846年にジョン・デュワーによって製造がはじめられたウイスキーです。息子のトミー・デュワーは巨大なネオンや映画などを利用した大規模なキャンペーンで、デュワーズを世界的なウイスキーブランドに押し上げました。スコッチの中でも世界屈指の人気を誇り、スコッチウイスキー消費大国アメリカでは、大きなシェアを占めています。世界有数の酒類メーカー・バカルディ社の主要ブランドの一つです。
バカルディは、世界で最も売れているプレミアムラムのブランドから、蒸留酒全般を扱う世界最大級の非上場の蒸留酒会社へと変貌を遂げました。1993年のマルティーニをはじめ、スコッチウイスキーのデュワーズ、ジンのボンベイ・サファイア、ウォッカのグレイグース、テキーラのカサドレスやパトロンといったブランドを獲得。ラインアップの拡充のみならず、流通面も強化してきました。

バカルディ社HPより

P9280053.jpg

■Bar K6

京都市中京区木屋町二条東入ル ヴァルズビル2F
075-255-5009

撮影:ハリー中西

食知新

Recent