BLOG京都美酒知新2021.12.28

カクテルが飲みたくなる話「ミントジュレップ」

ウイスキーなどお酒には、歴史や醸造の苦労話などさまざまな物語があります。「京都美酒知新」では、カクテルとウイスキーにまつわるお話をご紹介していきます。 美しいカクテルをつくり、解説してくださるのは、全国にファンのいる名バーテンダー 「K6」の西田稔さんです。このお話を読むと、カクテルが飲みたくなるに違いありません。

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■西田稔(にしだみのる) 

京都木屋町二条「Bar K6」、「cave de K」、「keller」のマスターバーテンダー。
2020年開業の「ザ・ホテル青龍 京都清水」内の「Bar K36」を監修。自らもカウンターに立つ。
京都生まれ、同志社大学卒業後、東京のバーで経験を積み、1994年に「Bar K6」を開業した。シャンパーニュの将校、グラッパの騎士、クリュッグアンバサダー、ウイスキーコンテスト審査員

ミントジュレップ
カクテル言葉「明日への希望」

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「ミントジュレップ」は、1800年代後期にはすでに飲まれていたといわれており、現在でもアメリカを代表する夏のカクテルとして人気を博しています。
アメリカ競馬の最高峰レース「ケンタッキーダービー」のオフィシャルカクテルとしても有名。レース当日に場内で販売されるほか、レース前のパーティーなどでも提供されます。
もともとは、苦い薬を飲みやすくする水のことを「ジュレップ」と呼び、カクテルになった後に、ウイスキーの度数をやわらげる目的でミントを使用したことから、「ミントジュレップ」と呼ばれるようになったそうです。

「BAR K36」では、シロップの代わりに和三盆をくだいて溶かしこみ、やわらかな甘みに仕立てています。グリーンのミントに赤いストローを添えたクリスマスカラー。夏場だけでなく冬にも爽やかな味と空気感をもたらしてくれます。

カクテル言葉は、「明日への希望」。飲めば新しい年がより希望に満ちたものになるでしょう。

カクテルレシピ

ワイルドターキー 40ml
和三盆 1stp
ミント 10枚
飾り用ミント 1枚

12月のウイスキー

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ワイルドターキー8年
ブランド誕生から変わらぬ8年熟成。歴代米国大統領も愛飲したプレミアムバーボン。アルコール50%のフラッグシップとして、今も変わらずつくられつづけている銘柄。高いアルコール度数にもかかわらず、想像以上に繊細な味わいが楽しめる8年熟成もの。その深い琥珀色は「クロコダイル・スキン」と呼ばれる、内側を強く焦がしたオーク樽によるもの。重厚でインパクトのあるフルボディテイストと心地よい甘みとコクが独特の余韻をもたらしてくれる。

ワイルドターキー蒸留所
蒸留所オーナーのトーマス・マッカーシーが七面鳥の狩に出かける際、貯蔵庫から1本のバーボンを持参。そのバーボンが好評を得、狩り仲間の1人が七面鳥の狩にちなんで「ワイルドターキー」と呼び始めた。マッカーシーはそのユニークなニックネームを気に入り、後にブランド名にする。
代々受け継がれてきた独自のポリシーの一つが、1樽から製造する製品を約15ケース程度にする点。豊かな香りを保つため、蒸溜と樽詰めの段階でアルコール度数を低く抑えているワイルドターキーは、多くのケースをつくるのではなく、素材が生みだす本来の味わいと風味を保つことをなにより優先している。コーンはケンタッキー州とインディアナ平野、大麦はモンタナ州、ライ麦はドイツ産を使用。製造本数を少なくすることで、製造にかかるコストは割高になるが、それよりもバーボンを愛するファン一人ひとりのグラスに届く味わいを大切にする。それがワイルドターキー蒸溜所のこだわりであり、誇りにもなっている。

ワイルドターキー社HPより

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■Bar K6

京都市中京区木屋町二条東入ル ヴァルズビル2F
075-255-5009

撮影:ハリー中西

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