BLOG酒のふと道2019.07.05

ドヤ顔で案内したい。呑み仲間がきっと気に入る京都のお気軽酒場

By泡☆盛子

こんにちは。 京都在住のでぶっちょフリーランスライター・泡☆盛子です。 このコーナーでは京都の街で私が「もっと太ってもかまわないから食べたい! 行きたい!」と思う旨きもの・良きお店をご紹介します。 ひとり呑みが多い私めではありますが、たまさかには友人たちと集うこともあります(えっへん)。 そんな時にちょうどいい感じの、お気に入りの呑み屋さんはこの3軒。 まだ新しかったり、ちょっとわかりにくい場所だったりで、知っているとちょっと鼻が高い。そんなお店ばかりです」

注目の千本エリアでキラリ光るニューカマー酒場『明石玉子焼の店 ハーモニー』

西陣の織物産業栄えし頃は、毎夜多くの人で賑わったという千本通界隈(ざっくりいうと丸太町通から今出川通くらいの間)。
ここ23年で徐々に新しい飲食店が増えつつあり、街なかからもわざわざ目指してはしご酒を楽しむ御仁も少なくないようです。

そんな勢いのある千本エリアでぜひ行っておきたいのが『明石玉子焼の店 ハーモニー』。
今年1月にオープンしたばかりながら、すでにしっかりと根を下ろした感のある人気店です。

トタン張りの壁(?)がいい感じにチープというかレトロというか、な店内で京都では珍しい明石玉子焼と呑兵衛心をくすぐるアテがいただけます。

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名物の明石玉子焼は8個〜注文可。ふるっふるの熱々がたまりません〜。
もちろん、出汁もちゃんとついてきます。最後にぐずぐずにとろけた玉子焼がまた美味しいのよね。

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具はベーシックなタコに加え、エビ、ウナギ(写真)、銀杏や季節限定のネタもあり。
ハーフ&ハーフもできます。

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明宝ハムのステーキ。黄身醤油が添えられてるのが嬉しいじゃありませんか!
わかってはるわぁ。

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全人類がこのハムステーキの食べ方を知ることができますように!

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すじ煮込はとろっとろぷるっぷる。しっかりめの味付けがお酒を呼びます。

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これはちょいと珍しい、プチトマトのぬた(日替わり)。
家でも真似したくなりますねー。

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友人が頼んだ凍り梅のサワーがすごかった! 
終盤はみんなで分けた梅をカリカリしつつそれぞれの酒を吞むという謎の連帯感が生まれました。

ご店主は木屋町のレジェンド酒場『日の出食堂』の店長だった方なのだそう。
そのおかげか、お店はいい意味で敷居の低い&飛び込み歓迎な大らかな雰囲気に満ちていました。平日でもお客さんがひっきりなし!
若い子たちも、我々中年もそれぞれにリラックスして過ごせる空間って貴重ですよね。

■明石玉子焼の店 ハーモニー

京都市上京区福島町380
075-432-8505
14:00〜23:00
月曜休(祝日の場合は翌日に振替)

商店街の路地に佇むオトナの隠れ家的な『食堂酒場たなか』

堀川通から千本通の間にアーケードが続く「三条会商店街」(三条通)からひょいと路地へ入ったところにある『食堂酒場たなか』。

その名の通り、うどんや中華そばから、おでんに揚げ物、パスタ、カプレーゼ、珍味などなど和・洋のおつまみが幅広く揃い、どれから頼んだらいいのか嬉しい戸惑いを誘うほど。

ご主人は元々バーテンダー&某有名バーの店長を長く務めたお方。
ゆえにお酒のラインナップもバーさながらに充実しています。
ビールに焼酎、日本酒、ハイボール、そしてカクテル、ワイン、ウイスキー......。
どんな好みの人を案内しても、呑みたいもの、食べたいものがきっと見つかる。
そんな心強い一軒なのです。

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みんな大好きポテトサラダ! 黒胡椒が効いているうえ、別添えでマスタードがたっぷりついているのも嬉しい。酒呑み仕様ですね(歓喜)。

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たなかのからあげ(写真はダブル)。唐揚げ好きが集まった日だったので、わがまま言ってダブルでお願いしました。竜田揚げと唐揚げのいいとこどりのようなクリスピー&ジューシーさで、あっという間にこの山がなくなりましたよ。

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ご主人に「実はうちのカレーうどんな......旨いねん」とドヤ顏で言われたからには、食べずにいられません。

最初はおだしの甘み、のちにほんのりスパイシーさが広がるスープはさらりとしたテクスチュアで呑んだ後にもするりと胃におさまります。
おろしショウガ入りってのがまた気が利いてますよね。
あったまる〜。ていうか暑い〜。でぶが汗をぬぐい始めましたよ。

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これは外せません! の名物・たまごサンド。

京都でおなじみのオムレツタイプです。トーストとオムレツというシンプルなスタイルながら、「あらー!」とか声が出るくらい美味しい。
数人いると「どのひと切れを食べるかじゃんけん」が勃発します。
でぶの一念で一抜けした私はオムレツが大きくはみ出たミミ側を選びました。

たなか5.jpg

「野菜も摂っとかなきゃ」ということで、もやし炒め目玉のせも。
従来は目玉焼きは1個なのですが、ここでもわがままを言ってしまいました。ごめんなさい。
皆様方におかれましては、どうか1目玉、せいぜい2目玉で我慢くださいますようお願い申し上げます。

ちょっと並べただけでもこのお店の懐深さが伝わるかと思います。
ぜひ、メニューを前に迷いまくってみてください。

ひとりふたりでまったりとグラスを傾けるならカウンター、何人かであれこれ食べて呑んでならテーブル席と使い分けできますよ〜。
時々不定休もあるようですので、遠くからお越しの際は事前に電話確認をされることをおすすめします。

■食堂酒場たなか

京都市中京区猪熊通三条下ル三条猪熊町642-1 ハイツ白山1F
075-200-8193
17:00〜翌1:00
水曜休、ほか不定休あり

昼からだらだらと呑めるのが最高!『酒場たいげん』

京都市役所から少し西へ歩いた御幸町御池の北西角にあり、この一帯では珍しく正午から通し営業でオープンしているのが『酒場たいげん』です。


お店は地下にあり、レスラーさながらに膝に爆弾を抱えたでぶは階段を降りるのが正直つらいのですが、その痛みと引き換えにしてでも幾度となく通ってしまう。そんな魅力的な酒場なのです。


やっとの思いで階段を降りると、入り口でまず靴を脱ぎます。
店内はすべて座敷席(一部は掘りごたつ式)。
テーブルと座布団が等間隔に並び、壁には大きなテレビ。
なんでもオーナーさんが「温泉施設の休憩所みたいな空間」を目指しているそうで。


その意図は、すきあらば昼からでも呑みたい派の我々にビシィっと刺さりましたね。
最長で6時間以上滞在した記憶があります。


チルな空気感もさることながら、研究熱心な店長の作るアテがどれも美味しくてついつい長尻になってしまいます。

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大きなだし巻き。じゅわっというより、ぷるんっとした独特の食感です。
関東からのお客さんは特に喜ぶやつ。

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エイヒレ。ここのは肉厚でむっちりとしていてなぜかミョーにうまいんです。
ずっとそばにいてほしいタイプのアテ。

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ちくわ天。縦に細〜く切ってあるので食べやすい。
この天ぷらしかり、唐揚げ(写真はないのですがこれもまた旨し!)しかり、揚げ物がカリッとしていて冷めてもダレないのがありがたい。
おそらく、自らも呑み助だという店長が工夫を凝らしているのでしょう。

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だし奴。これはおそらく季節限定メニューかと。
東北地方の涼感ある薬味「だし」をアレンジしたものがたっぷりとあしらわれています。
長芋のシャキシャキ感とキュウリやズッキーニの歯ごたえ、そしてなめこのぬめりと、さまざまな食感を楽しめるのが素敵。歳いくとこういうアテがしみじみ美味しく感じられますな。

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マグロ中落ち、キレイでしょう。
醤油皿にワサビを溶いちゃって、軽い「づけ」状態にして食べるのも好きです。
割烹や寿司屋ではできない、ざっかけないお店ならではのお楽しみ。

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最後になりましたが、これは外せない。ポテトサラダ。
一見よくあるオーソドックスなタイプと思いきや、ひと口食べると「!」な顔になることうけあい。実は具の一部が燻製をかけたものなのです(どれが燻製かはご自身でお確かめを)。

ふわ〜っと広がるスモーキーな香りが「ハイボールも頼んじゃえよ。生ビールはチェイサーにしてさ」と囁きかけるようなキケンなおつまみ。
これをちびちび舐めるようにアテにしつつ、ジョッキを乾してはバカ話に興じるのが最高に幸せ。

地下の店だけに、数時間呑んで地上に上がってもまだ明るい......なんてこともままあります。そんな時は「ラッキー! まだ呑めるやーん」と元気に次の店を目指しましょうね、ご同輩。

■酒場たいげん

京都市中京区御池通御幸町亀屋町370-2 京都府旅館会館B1
075-213-0774
12:00〜22:00
月曜、第2・4火曜休

***

気が向いた時に、特に予約をせずとも「今夜あそこ行こっか」という風に目指せる店があるっていいですよね。
そこで美味しいアテやお酒を気心の知れた友人たちとわいわい楽しめたなら、これすなわち幸いというやつなのでは。

誰が言ったか「孤食はでぶの元」という説もあるそうなので、これ以上膝に負担をかけないためにも、これからは大勢で食べて吞む機会を増やしたいものです。
頼んだよ! (数少ない)友人たち!

泡☆盛子あわ☆もりこ

沖縄出身・京都在住のフリーランスライター。 雑誌やWEBで主に酒食をテーマにした取材・執筆を行なう。京都の食が体に合いすぎて在住20数年間で48kg増加(中)。膝をかばいつつの立ち飲み、野外飲みが趣味。 気負わずに楽しめる京都の美味しいもの・お店をご案内します。

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