BLOG京のとろみ2020.05.28

「鳳泉」の酢豚

Byハリー中西

京中華というジャンルがある。
京都中華、京風中華とも呼ばれ
町中華でもなく高級中華でもない京都で生まれた
独特の中華料理だ。
油ギトギトではなく、香辛料やニンニクも控えめで昆布だしを使う。
あっさり中華は花街の舞妓さんや芸妓さんにも人気がある。
そんな京中華の中に鳳舞、第一樓、飛雲の料理を受け継ぐ
「鳳舞系」と呼ばれる店がある。
鳳泉、鳳舞樓、龍鳳、鳳飛、平安などがそうだ。

河原町二条に店を構える「鳳泉」さん。
こちらの人気メニューはエビカシワソバ(からしそば)
シャキシャキくわい入りの焼売、卵生地の春巻きなど。
どれも上品な味付けで私も大好きだが甘酢を愛する私が
必ず注文するのが酢豚だ。
食べやすいように小さめにカットされた豚肉、ライチ、胡瓜、パイナップルが
入り爽やかな酸味の効いた甘酢餡がたっぷりとかかってくる。
酢がきつくなくフルーティーな酸味で優しい。

この酢豚と必ず一緒に注文するのが炒飯。
濃い味付けの酢豚の場合は白ごはんがよく合うが、こちらの酢豚には
同じくあっさり仕上げた炒飯がベストマッチだと思う。
このパラパラあっさり炒飯にとろとろ爽やか甘酢餡をかけて食べるのが
最高に幸せである。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである