BLOG京のとろみ2021.04.29

「篠田屋」の皿盛

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

カツカレーに見えるけどこれはカツカレーではない。
117年続く食堂「篠田屋」の皿盛という料理だ。
皿盛とはごはんの上に絶妙な薄さのトンカツが乗り、とろとろでプルプルのカレー風味の餡がかかったものである。
出汁の効いた餡には牛肉と九条ネギがたっぷり。
硬めに仕上がった餡は食べ終わるまで熱々をキープしてくれる。
ラードで揚げたカツはサクサクで餡との相性が素晴らしく
これ以上分厚くても薄くてもバランスが悪くなるであろう完璧な厚み。

店内の雰囲気はほんまもんのレトロで落ち着く。
こあがりのテーブルがあるのもいい。
壁や床、厨房、おばちゃんの接客、すべてが昭和の食堂のまんまである。

餡にはたっぷりの七味、カツにはドボドボとウスターソース。
これが私の食べ方だ。
是非一度、試してみて欲しい。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである

食知新