BLOG京ノ旅手帖2019.06.18

今年の夏は癒しの里山、京北へ!大人の女子旅レポート 〜1日目〜

By西垣 愛佳

お疲れ女子、オーガニックな里山暮らしに憧れる...!?

バタバタと忙しい毎日にちょっとお疲れ気味な週末。こんなときは、人ごみや情報から少し離れて、豊かな自然の中でのんびりリフレッシュしたいですよね...。職場でなんとなく話題になったのがきっかけで見つけたのが、京都駅から1時間20分ほどで行ける京北。京都市の北西部に位置する、自然豊かなこのエリアには、都会からの移住者も多く、気軽に田舎暮らしの体験が出来る農家民宿や、おしゃれなカフェやグルメスポットがあったりして、オーガニックな暮らしや自然に興味のある若者や外国人からも注目されているんだそうです。しかもこの時期、蛍が見られるかも?!という情報に、がぜん興味がわく私たち。
都会の喧騒から離れて、里山体験でデトックスしよう!と盛り上がり、早速行ってみることにしました。

バスに揺られて里山へ

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京都駅からバスに乗ること1時間20分、おしゃべりしている間に、わりとあっけなく京北に到着しました。バスを降りると、都会から離れたのどかな雰囲気にほっとします。まずは地元メシで腹ごしらえと、バス停からすぐの「道の駅 ウッディー京北」に立ち寄ることに。

民宿からのお迎えを待つ

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地元の食材を使った手作りのランチを食べた後は、周辺地域でとれた野菜や乳製品、北山杉などの地元の素材を使った雑貨が並ぶ店内を見ながら、今回宿泊予定の「農家民宿 ほろろん」のお迎えを待ちます。

夕食の食料を調達

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迎えに来てくれたほろろんのスタッフ・河原林より子さんと一緒に、おすすめの旬のお野菜など、今夜のBBQで使う食材を調達し、宿に向かいます。京北の地酒も何種類かあったので、今夜の食事のお供に...とちゃっかり購入。

卵の自動販売機を発見!

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より子さんの車に乗って宿に向かう途中、出会ったのは、なんと卵の自動販売機!近くの卵農家さんが、毎朝生まれる新鮮な卵を毎日10時と13時にセットしているのだそう。明日の朝は、この卵を使った卵かけごはんが食べたい!と迷わず1袋(10個300円)ゲット。楽しみです!

「農家民宿 ほろろん」に到着

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その後10分ほどで ほろろんに到着。青々とした山並みに、どこまでも澄みきった青空...。昔話にでてくるような、日本の原風景がたちまち拡がります。車を降りたとたん、ふわっと夏草の匂いが立ちのぼり、あちこちから鳥や虫の声が...一瞬にしてトリップする、何か懐かしいような、この感覚! 思わず、深呼吸。五感が目覚めていくのがわかります。築200年以上の武家屋敷をリノベーションした茅葺屋根の民宿ほろろんは、立派な門や囲炉裏があり、風格たっぷり。
ひよこたちがいる鶏小屋もあります。(10月頃には、このひよこたちが大きくなり、卵を産み、それを朝食にいただけるそう。)より子さんと、そのお父さん・河原林成吏さんは、まるで親戚がふるさとに帰ってきたかのように、温かくゲストを迎えてくれます。お部屋も、お布団も、お風呂も、素朴ながらすべてが居心地よく整えられています。ここで一緒に作業し、料理し、ご飯を食べ、語らう...。とても初対面とは思えない身内のような距離感。これこそ絶対ホテルでは味わえない、農家民宿ならではの魅力です。どっぷり楽しんじゃいましょう。

季節の体験で、自然や文化を体験

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ほろろんさんでは、単に宿泊するだけではなく、季節ごとに田植えや山菜採りなどの体験もできます(宿泊料金+2,000円 2名~)。私たちがこの旅で体験するのは、京北名物、納豆餅作りと、鶏さばき&囲炉裏BBQ。まずは民宿近くの茅の家で、納豆餅作りから体験です。

伝統食・納豆餅をつくる

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納豆発祥の町!?とも言われている京北。そんな京北では、お正月の三が日、お雑煮ではなく"納豆餅"を食べるんだそうです。その名の通り、納豆を餅で包み、焼いて食べる納豆餅。体験は、もち米を蒸し、唐うすと呼ばれる足で踏むタイプのうすで餅をつくところから始まります。ついた餅にきなこをまぶし、手のひらほどの大きさに伸ばしていきます。

包んで焼いて、いただきます

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塩を混ぜた納豆を餅に包み、餃子のような形に折りたたむと「あみがさ」タイプの納豆餅の完成です。焼いて食べるのが一般的ですが、餅がつきたてで柔らかいので、そのまま食べてもおいしい!お好みで黒糖をつけても美味です。大きく生地を広げてぐるぐる巻いていく「渦巻き」タイプも一緒につくりました。粒が大きく、粘りの強い納豆につきたての柔らかい餅が好相性。この素朴な味、ちょっとハマりそう!

ミントを摘んで、ミントティーに

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納豆餅を作った小屋の近くを歩いていると、ふわっと爽やかな香りが...。そこらじゅうにミントが自生しています。あとでミントティーにしましょう!と、より子さん。みんなでわいわい摘んで帰ります。なんて素敵なひととき!ああ癒される...。

みんなで一緒に、夕飯の準備、そして...いただきます。

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さて、ほろろんの夕食は、ゲストも参加してみんなで作るのが基本。畑での野菜の収穫はもちろん、今回は鶏さばき&囲炉裏BBQをお願いしていたので、(希望すれば)生きている鶏をさばくところから体験できます。普段スーパーで買う鶏肉が、どのようにして食卓に上がるのか、卵→ひよこ→鶏→(さばく)→鶏肉...。
ここにたった半日いるだけで、そのリアルを目の当たりにし、命を食べる、ということの重みや、それを育ててさばく手間やコストについて、深く感じ、考えさせられます。当たり前のことなのについ忘れてしまっている、大事なこと。いただきます、の言葉の意味をひしひしと感じる、忘れられない体験となりました。1羽の鶏からとれる鶏肉の量も、鶏は1日に1個しか卵を産まないんだってことも、初めて知りました。

BBQ用に、串に刺す

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一口大に切った野菜とさばいた鶏を、BBQ用に串に刺していきます。新鮮な地鶏は、弾力があって串にさすのが非常に難しい...。けがをしないように、気をつけながら準備を進めます。こうしてみんなで夕食の準備をしていると、なんだか家族みたい...。これ、旅だっけ?

囲炉裏を囲んで

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準備ができたら、河原林さん親子と女子3人で、にぎやかな宴会の始まりです。 パチパチと炭火の弾ける囲炉裏を囲み、収穫した野菜や鶏肉をどんどん焼いていきます。 噛めば噛むほど味が染み出す新鮮な鶏串。野趣あふれるこの弾力と香りは、都会じゃなかなか味わえない滋味...!あらかじめ用意していた京北の地酒も思わずすすみます。

蛍の乱舞と、満天の星空

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※ 蛍写真は京北・下熊田で撮影  ©️SATOYAMA DESIGN

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夕食後、おすすめの蛍鑑賞スポットに連れて行ってもらうことに。蛍は、例年6月~7月初旬に見られ、20~21時頃が最も活動的になるそうです。川のあちこちに乱舞する蛍に、思わず言葉を失う私たち。見上げると、満天の星たちがキラキラと輝き、心が研ぎ澄まされていくのを感じます。宿に戻って布団に入っても、きらめく星や蛍が飛び回る姿が瞼の裏に浮かび...せつないほど美しく、静かな京北の夜。本当に素敵な時間でした。明日はどんな出合いが待っているのか...朝が来るのが楽しみです。
(おとなの里山トリップ ~2日目~ に続く)

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■ 京北へのアクセス

京都府京都市右京区京北周山町下寺田
お車の場合:名神高速道路京都南又は京都東インター,国道1号線,国道9号線,国道171号線などから,国道162号線(周山街道)に入り,福王寺交差点から高雄を経由して周山まで(福王子交差点から,所要時間約40分(約25㎞))
電車、バスの場合:JR京都駅から,西日本JRバスの「高雄・京北線」(周山行き)に乗車し,「京北合同庁舎前」を下車(京都駅から所要時間/80分)

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■ 農家民宿 ほろろん

京都市右京区京北大野町廣畑45
075-853-0113
https://ja-jp.facebook.com/hololon.garden/
客室:1日1組限定1~5名、2部屋(6畳と8畳)チェックインは15時以降、チェックアウトは11時
宿泊料金:1名(夕・朝食代込み) 10,200円(税込)
季節体験:鶏捌き&囲炉裏BBQ・田植え&ランチ・山菜採り&天ぷら料理・納豆餅作り・しめ縄作り他
体験料金:1名+2,000円(1泊につき体験は1種類、体験のみは不可)

ライター
西垣 愛佳 にしがき あいか

京都在住のライター。おいしいものを求めて散歩するのが週末の楽しみ。最近は御朱印集めにはまっていて、梨木神社でいただいた御朱印がお気に入り。

カメラマン
鈴木 誠一 すずき せいいち

京都生まれ・京都育ち・京都在住のグルメカメラマン。スイーツや料理など、食べ物の撮影が得意。趣味はおいしい食べ物を食べることと、撮影すること。