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KYOTO CHISHIN

悉皆業(しっかいぎょう)・日根野孝司 #145 2019年03月31日(日)放送

京都駅八条口のコンビニエンスストアには、ちょっとお洒落な伝統工芸品が売られています。絹を手染めした京友禅の眼鏡拭き・スマートフォン拭き、「おふき」です。
「おふき」を作ったのが日根野勝治郎商店三代・日根野孝司さん。肩書は悉皆業(しっかいぎょう)。現代風に言えば京染めプロデューサーです。得意先から預かった白生地を、イメージに応じて様々な染屋さんに発注、出来上がった反物を納品する仕事です。日根野勝治郎商店は150以上の染色工房と取り引きがあり、そうした人脈・ノウハウを活かし、従来の着物とは異なる商品も手かげています。例えばタペストリーや額装などのインテリア、和傘や照明など和紙製品。2019年2月には銀座三越で最新の商品、蝶ネクタイを発表。ぼかし友禅、手描き友禅、濡れ描き友禅で染めた一点もので、200種類にも上ります。
「おふき」は日根野さんをはじめ4人の染色関係者が立ち上げた京友禅ブランド「SOO(ソマル)」が企画・製造しています。年々、着物の需要が減っていく中、絹の滑らかな手触り感や職人の手仕事の味を身近に感じて欲しいとの思いから作りました。パッケージには、着物を湿気から守るたとう紙を使用するこだわりよう。コンセプトやデザインが認められ、2017年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
日根野さんは言います。「40センチ幅の正絹の生地だからと言って、着物しかできないことはない」。多くの人々に支えられ、京染めの可能性を追求する日根野さんの仕事を見つめます。

【INFORMATION】
日根野勝治郎商店
〒602-0956 京都市上京区元誓願寺通東堀川東入ル西町454

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