島原太夫・葵太夫|爪掻本綴織作家・小玉紫泉 #201 2020年05月24日(日)放送

今回は、伝統に新しい息吹を吹き込む2人の女性を紹介します。
一人目は、島原太夫の葵太夫。日本最古の公許の花街であり、最も格式が高かった京都・島原。芸妓の頂点と言われる島原太夫は、詩歌管弦に秀で、優れた教養を持つことが、その名を冠する条件でした。しかし明治以降、島原は衰退し、現在大夫は5人。2014年にデビューした葵太夫は、母である司太夫の影響で、幼少から茶道、華道、日本舞踊などを学び、太夫に必要な芸事や教養を磨いてきました。
太夫の正装は、20本を超えるかんざしと着物を合わせ、総重量30kg近くにもなります。そんな重たい衣装をまとい、太夫道中や日本舞踊、様々な芸事を涼しげに行います。和の文化を「敷居の高いモノ」と捉え、敬遠しがちな現代人に、どうやって興味を持ってもらうか・・・。そこに島原再興のヒントを見た葵太夫の挑戦と夢に迫ります。

2人目は爪掻本綴織作家の小玉紫泉さん。『爪掻本綴織』とは、爪をヤスリでノコギリの刃のようにギザギザに刻み、緯糸と経糸を合わせていく西陣に伝わる独特の技法。この技法を使い、糸染めから図案、織りまでを一人でこなします。小玉さんは、西陣でつづれ織りの技術を学びますが、柄織りなどはほぼ独学。平面的ではなく立体的なものが多く、伝統的な西陣織の帯とは一線を画しているのが特徴です。
小玉さんが新たに取り組んでいるものが「地球を立体的に織物で表現する」こと。衛星写真を元に球体を一旦平面に展開し、経糸と緯糸で大陸と海を織り上げます。およそ1月かけて地球が完成。祇園のギャラリーで、これまで織りためてきた帯やタペストリー、インスタレーションとともに展示、個展を開きました。彼女の爪掻本綴織にかける思いと仕事を見つめます。


【INFOMATION】

「小玉紫泉つづれ織工房」
〒603-8321 京都市北区平野鳥居前町24-33

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