印染工房スギシタ 三代・杉下永次 #233 2021年01月10日(日)放送

くっきり、はっきりとしたシャープなエッジ。それを際立てるムラのない均一な染め上がり。発色の美しさ。これぞ、印染(しるしぞめ)の仕事です。
印染とはその名の通り、目印になるように、暖簾や幟(のぼり)、風呂敷に家紋や屋号をくっきりと染めることを目的にした染物です。
歴史ある印染を現代のライフスタイルにあわせて進化させようと挑戦しているのが、今回の主人公、杉下永次さんです。

杉下さんは、全国の寺や神社から祭礼に使う印染を任されています。また、京都の街を彩る店先の暖簾も印染です。屋号を印す(しるす)と同時に、季節ごとに色や図案、素材を変えて客を迎える「もてなしの心」を表しています。

信頼と柔軟さを兼ね備えながら、妥協を許さない杉下さんのもとに昨年、ある難題とも言える依頼が舞い込みました。東京国立博物館で開かれた特別展「きもの」に合わせ300年前に尾形光琳が直筆で染めた小袖のレプリカの製作です。杉下さんが選択したのは、「インクジェットプリンター」。その印染の技術を応用した復元の技術に関係者からは、「奇跡」と称賛されました。
その仕事は、パリコレ デザイナーの目にもとまり、世界的ファッションブランド「COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN」ワタナベ ジュンヤさんの衣装にも採用されました。

杉下さんにとって新しい印染の仕事のきっかけとなったのが、2011年東日本大震災からの復興をテーマに企画に関わった「東日本の職人と180人のクリエイターがつくる印染トートバッグ展」です。 デザイナーから印染屋がもつ色の美しさを認められ、各地方の職人がデザイナーと仕事をする機会を得ました。

印染の良さをもっと身近な生活用品にも生かしたい...。
杉下さんは「個々に考え、実行する」をテーマに、若い工房スタッフのアイデアに傾聴し、新たな未来をけん引しています。


【INFOMATION】
京都 印染工房 スギシタ
〒600-8390
京都府京都市下京区猪熊通四条下る松本町269
TEL:075-841-4449 / FAX:075-822-1588
月曜日~金曜日(土・日・祝・年末年始・お盆は除く)
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