経師・大入達男 #240 2021年02月28日(日)放送

日本の経師(きょうじ)の歴史は、奈良時代、仏教の伝来とともに始まりました。書物のもっとも古典的な形態は巻物ですが、巻末を見るのに不便なことから考え出されたのが、和本の始まりともいえる長い紙を折りたたんで「つないだ」折本です。現在も、仏教の経典などに多く使われる形式です。今回の主人公は、奈良時代から続く和本の製本技術を用いて、文化財の修復、複製をてがける経師・大入達男さんです。
大入さんは18歳で父に弟子入りし、文書の仕立て、修復などの技術と知識を積み重ねてきました。

そんな大入さんはデジタル技術の進化に併せて、文化財などのデジタルデータ化にも取り組む中、デジタルアーカイブの技術を応用して、世界で初めて、あるものを和紙にアーカイブさせることに成功しました。
音声をモノクロの模様で紙に記録し、それから音声を復元、呼び戻す「画像音」という技術です。この技術は、新たに医療の分野でも注目されています。

京都府立医科大学の教授で、呼吸器外科医の島田順一さんは新型コロナの重症化の前兆として肺から出される異常音を「画像音」として可視化することで、肺の状態の変化により早く気付くことができるのではないかと考えています。

伝統産業をいかにうまく今の時代にあわせて発展していくか。大入りさんの挑戦を紹介します。


【INFOMATION】

●株式会社大入
〒604-0061 
京都市中京区小川通二条上ル槌屋町611
電話075-212-0248
公式ホームページ:http://www.ooiri-co.com

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